医療とは、技術や知識を十分に備えていることは当然のことですが、心が伴っていなければ本当の医療とは言えないと思います。
しかし、日々の診療時間の中では、その患者様の背景までを全て把握することは困難なことが少なからずあります。
例えば、妊娠しないということで、どれほどの苦悩を背負って生きているのか、どれほど辛い生活環境に追い込まれているのか、御主人の理解はどうか、周りの人の理解はどうか、精神的に持ちこたえられ得るのか、等です。
御主人が一緒に来院してくれない人ほど気になります。寡黙な人ほど気になります。
そういう精神的な部分であまり追い込まれ過ぎないうちに、少しでも楽になっていただくために、
専門のカウンセラーによる不妊症カウンセリングを平成13年4月より開始しています。
カウンセラー紹介

広島大学教育学部心理学科卒(平成5年)
広島HARTクリニック就職(平成9年)
アメリカカリフォルニア州サンディエゴのThe Center for Reproductive Psychology(生殖心理学センター)にてDavid Diamond(Ph.D),Martha Diamond(Ph.D)博士らに不妊症患者に対するカウンセリングの個人指導を受ける
平成13年~平成15年厚生科学審議会生殖補助医療部会委員
平成14年7月より東京HARTクリニックの常勤カウンセラーとなる
(財)日本臨床心理士資格認定協会認定 臨床心理士(登録番号10069)
日本生殖心理学会 認定 シニア生殖心理カウンセラー
2021年6月、不妊や生殖の問題に特化した心理カウンセリング施設「東京リプロダクティブカウンセリングセンター」を開設。 ホームページはこちら。
日本生殖心理学会(副理事長)
日本家族心理学会(代議員)
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本心理臨床学会
アメリカ生殖医学会(精神保健専門家グループ所属)
ヨーロッパ生殖医学会 等
【著書】
「妊活に疲れたら、開く本」主婦の友社インフォス 2017年
その他、共著、論文多数
カウンセラーからのごあいさつ
不妊症でお悩みの患者様へ・・・こんにちは。HARTクリニック生殖心理カウンセラーの平山です。
皆さんはカウンセリングって何だろう、と思っておられるでしょうか。興味はあるけれども、何か怖い感じがするという方もいらっしゃるかもしれませんね。
カウンセリングでは、カウンセラーがあなたのお話をゆったりとした環境で聴き、あなたの抱えておられるストレスや悩み、心配事を今よりもうまく処理していく方法を一緒に考えていきます。また、治療に関する不安や緊張に対処するためのリラックスの方法や、嫌な考えや感情を和らげる方法を身につけることもできます。
“一度カウンセリングルームにいらっしゃいませんか?”
「そんな、話をするだけで何が変わるの?」と思っておられる方も歓迎です。不妊症のストレスはなかなか人に理解してもらいにくいものですし、また相談できる人もおらず独りで苦しんでおられる患者様が多いようです。専門家に相談することは決して精神的に弱いということではないのです。カウンセリングはきっとあなたのお役に立てるでしょう。
特に、次のような人はカウンセリングが役に立つことが知られています。
これからの治療をどうしようかと悩んでいる/本当にうまくいくかどうか不安でしょうがない/夫が治療に協力的でない/うまくいかないのは自分のせいだと責めてしまう/自分の感情がコントロールできない/採卵や注射の痛みが怖い/姑など家族との関係がうまくいかない/自分のことをわかってくれる人がいない(少ない)/そろそろ治療を止めたほうがいいのかなと心配し始めている/自分の性格を何とかしたい/疲れた・・・・等々
カウンセリングについてもう少しくわしく知りたい方は以下のリンクをご覧下さい