当院は、日本産科婦人科学会のガイドラインを遵守し、安全で質の高い生殖医療を提供するため、以下のことに取り組んでいます。
卵巣過剰刺激症候群の予防
それぞれの患者さんに適した卵巣刺激法を用いることで、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症を予防する努力をしています。
多胎妊娠の予防
当院では2005年から単一胚移植を導入し、多胎妊娠の減少に努めています。現在当院の多胎妊娠率は5%程度(全国平均の半分)ですが、この努力を継続します。
取り違え防止
当院は、日本産科婦人科学会だけでなく、ISO9001およびJISART (日本生殖補助医療標準化機関)による認定を受けた施設で、診療行為の全てがマニュアルとして文書化されています。全スタッフは、そのマニュアル通りに診療を行うことが義務付けられており、患者さんの入室および精子・卵子・受精卵の受け渡しに際しては、必ずダブルチェックを行うことで、取り違えがないように努力しています。また、バーコードを用いた認証システムにより、安全の確立を図っています。
精子、卵子、受精卵の管理
凍結保存中の精子と受精卵は、培養室内の施錠された場所で厳重に保管されています。
また、培養室内は耐震設備を備え、停電時にも自家発電機と大容量蓄電池によりバックアップできるよう対策をとって受精卵の損失が最小限になるよう配慮しています。