ページトップ

トピックス

Topics

子宮内膜厚が新鮮胚移植と凍結融解胚移植の臨床結果へどのように影響するか(40000例の胚移植のデータからの分析)

論文紹介

子宮内膜厚が新鮮胚移植と凍結融解胚移植の臨床結果へどのように影響するかを40000例の胚移植のデータから分析した。
(Human Reproduction 2018年10月号、カナダからの論文)

2013年から2015年においてカナダのすべての新鮮胚移植24363周期および凍結融解胚移植20114周期のデータを後方視的に分析した。

新鮮胚盤胞移植をD5/6に行なった場合;生児出産率と流産率は内膜厚が8mm以上でそれぞれ40.6%と20.0%、7.0~7.9mmで33.3%と25.6%、6.0~6.9mmで31.7%と24.0%、5~5.9mmで16.9%と33.3%であった。

凍結胚盤胞融解移植の場合;生児出産率と流産率は子宮内膜厚が8mm以上でそれぞれ30.2%と25.7%、7.0~7.9mmで28.9%と28.5%、6.0~6.9mmで26.2%と26.1%、5.0~5.9mmで17.2%と12.5%、4.0~4.9mmで25.9%と12.5%であった。

新鮮胚盤胞移植では子宮内膜厚が8mmより薄いと有意に生児出産率が下がり、流産率が上がった。

凍結融解胚盤胞移植では子宮内膜厚が7mmより薄いと、1mm薄くなるごとに生児出産率が下がった。流産率は変わらなかった。